美しいツヤと輝きで魅了する鏡面仕上げのミガキ家具は、木工塗装の中でも大変な手間と高い技術を必要とします。
今回の製作をお願いした広島県府中の「松岡家具製造」は、高い塗装技術で定評があり、アメリカやヨーロッパの富裕層や中東諸国の王室にも愛用される家具を製造しているメーカーです。
住賓館ではこれまでもミガキ家具をオーダーしてきましたが、細かな要望に対しても手間を惜しまず対応していただき、どの家具もお客様に喜んでいただいています。
今回のオリジナル家具も完成度の高いものとなりました。

テーブルの天板も脚もバスウッド材のミガキ仕様(鏡面仕上げ)です。
バスウッドは、一般的には木目がおとなしく、まっすぐなものが多いのですが、ここではあえて若干曲がった木や斜めにねじれたような木から生まれる「縄目」と呼ばれる木目の材を使っています。
それにより素材本来が持つ光沢に変化が生まれ、立体的でより光や色の変化を楽しむことができ、豊かな表情のテーブルとなりました。

テーブル天板はスクエアーデザインで、ワイド幅2100mm、奥行き1000mm。イス3脚をゆっくり横並びにでき、サイド面にも1脚ずつ置くことができます。
奥行き1000mmは、向かい合わせで座ってもサイドに一人で座っても食事するのにちょうどいいサイズです。

ワイド幅2100mm、奥行き1000mmのサイズは、納品の時にマンションのエレベーターにも入ることを考慮して設定しましたが、ご要望でワイド3000mmにすることも、もっとコンパクトサイズにすることも可能です。

今回最もこだわったのがこのアシンメトリーの脚です。天板同様、脚もバスウッドのミガキ仕様です。
彫刻的なモダンなデザインで、見る角度によって違う表情を見せてくれます。
また、抜け感のあるデザインなので圧迫感を与えません。

こだわりの脚は見た目の美しさだけではありません。
どの位置に座ってもテーブルの脚を気にせず座れるように角度を調整してデザインしました。

アシンメトリーの脚だとぐらつきが気になりますが、手をついて立ち上がっても、一番弱いテーブルの角に手をついてもぐらつかないような設計になっています。

天板の厚みは、横から見たときに厚ぼったく見えず、しかもぐらつきの少ないサイズにこだわりました。

テーブルカラーはオーダーもできます。ダークやナチュラル系、鮮やかな色までお部屋の雰囲気や家具に合わせて選ぶことができます。

【Select Point】
住賓館ではこれまでバーズアイメープル、シカモア、黒檀などの木材を使った磨き家具をご紹介してきましたが、お客様から「もっと優しい色で表情豊かなミガキ家具はないのか」との声を受けて採用した木材が「バスウッド」です。
バスウッドは、つややかな光沢があり、見る角度や光の当たり方で表情が変化する木材ですが、まっすぐな木目ではなく、あえて曲がった木やねじれた木目(縄目)のある材を使っています。ミガキ仕様にすることでさらに色の変化や豊かな表情を楽しむことができます。
鏡面仕上げのミガキ家具は根強いファンが多いものの、特別な技術や手間が必要なので製造できるメーカーも少なくなっていますが、言い換えれば技術力のあるメーカーだけが残っているとも言えます。
その一つである松岡家具製造と住賓館はおつきあいも長く、その信頼関係から要望通りのオリジナル家具を作っていただきました。自信を持っておすすめできるダイニングテーブルです。

◆Recommend
上質でデザイン性の高いミガキ家具をお探しの方におすすめしたいダイニングテーブルです。
ミガキ家具は光のあたり方や見る角度で色や表情の変化を楽しめ、心豊かな時間を過ごせます。
気になるお手入れも柔らかな布で拭いて汚れを落とすことができ、表面が傷んだら吹き直しにも対応しています。
サイズ変更やカラーオーダーもできるので、自分好みのこだわりの家具を手にすることができます。どうぞお気軽にご相談ください。