Top >> 家具ログindex >> 第2回 プロヴィンシャルとの出会い | 住賓館(じゅうひんかん)家具ログ
これは高くて売れないなぁ・それが第一印象だった
「これは高くて売れないなぁ」。
それが今から15年前、プロヴィンシャルの家具を見ての第一印象。
まだこの商売を引き継いだばかりの頃でした。
お客様からも「こんなテーブル、家の納屋を探せばどっかから出てきそうなのに、それがどうして35万円もするんだ」と、よく言われました。
凝った装飾が施されているわけでもなく、色使いが目をひくわけでもない。
それは昔から慣れ親しんでいるテーブルそのものだったからです。しかし、この何の変哲もないテーブルこそ、プロヴィンシャルが目指した家具でした。
英国の農民家具を復元した「プロヴィンシャル」シリーズ
日本においてカントリースタイルを家具の定番にし、普及させたのは、飛騨の匠の技と心を引き継ぎ、今も飛騨の家具業界を牽引し続ける飛騨産業の功績が大きい。
その飛騨産業が創業60周年を迎えるにあたって、それまでのカントリースタイルの集大成として1983年に発表したのが、英国17〜18世紀の農民家具を復元した「プロヴィンシャル」シリーズです。
当時は、シェアで言うとカントリーとは対極にある、装飾的なデコラスタイルの家具が主流。
洗練された突き板のテーブルがメインだった時代に、あえてプロヴィンシャル(田舎風)な家具作りに取り組み、椅子やダイニングテーブルなど農耕民族が生活するのに必要な最低限のアイテムの家具を発表したのです。
日本国内には無垢板のテーブルなんてありませんでした。
どんなタイプとも相性ぴったり・古くさくなく、とんがった若造でもない
そして20年以上経った今、プロヴィンシャルは少しずつアイテムを増やしながらも、発表当時の家具を作り続けています。
ここ10年ほどの家具業界では新製品を出しては廃盤になるサイクルが早くなっている中にあってです。
その根強い人気のヒミツは、この家具がどんな家具とも、どんなスタイルの部屋とも合うこと。
例えば、プロヴィンシャルのタバーンテーブル(ダイニングテーブル)は、お手持ちの家具のどの椅子を持ってこようとしっくり合ってしまう。
モダンにはモダン、カントリーにはカントリー、デコラにはデコラの椅子...という法則は、このテーブルには当てはまりませんでした。
納品に行くと、すぐに今までお使いの椅子とだ馴染んでしまう。
だから「私はカッシーナやアルフレックスの椅子が好き!」、「私はもう少し座り心地が重厚な椅子が好き!」と、家族全員違うタイプの椅子を組み合わせても、全然いやらしくない。
これには私自身不思議でした。
そしてもう一つ、この家具が長く愛される理由に、プロヴィンシャルの家具の場合、20年前に買った家具も昨日買った家具も新旧の差がなく、すぐにしっくり馴染むこと。
普通は昔買った家具と今の家具なら、断然今の家具の方がキレイにみえるもの。
しかし、プロヴィンシャルの場合は、前の家具に古くささはなく、後の家具には先の家具との融合があるのです。
だから、一度に全部揃えなくても、椅子1脚からでも揃えていけるのです。
高い?いや「実は割安!!」のわけ教えます
さて、冒頭で「高い!」と思ったという話をしましたが、15年経った今思うのは、扱っている商材の中でもこのタバーンテーブルは割安だということ。
それは20年前と価格がほとんど変わっていないこと。
前述のように長く使え、どんな家具とも相性がいいこと。
そして、この商品は値引きがほとんどないこと。
?と思われるかもしれませんが、お客様にとっては実は値引きが少ない商品ほど割安商品なのです。
値引きの多い商品は、それだけ値引いても売り手にとっては十分利益があるってことですから。
こうして感銘を受けたプロヴィンシャルの家具。
しかし、その良さを知れば知るほど、欲も出てくるもの。
もっとこうしたら、もっと良くなるのに! ということで、一地方の家具屋がブランドに直訴。
ついにその熱い思いは受け止められ、どこにも売っていない住賓館だけのプロヴィンシャル「住賓館オリジナルEX」を作り上げました。
まさに夢のコラボレーションです。 詳しくは、次回、お話ししたいと思います。
プロヴィンシャル・シリーズ・住賓館